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終活の第一歩:エンディングノートで財産リストを作成するメリットと書き方

Tags: 終活, エンディングノート, 財産, 資産整理, 相続

終活を始めるにあたり、何から手をつければ良いのか迷われる方は少なくありません。その中でも、ご自身の財産を整理し、エンディングノートにまとめておくことは、終活の非常に重要な一歩となります。今回は、エンディングノートに財産リストを作成するメリットと、具体的な書き方についてご説明いたします。

エンディングノートに財産リストを作成するメリット

財産リストの作成は、ご自身の資産状況を明確にするだけでなく、将来的なご家族の負担を軽減するためにも多くの利点があります。

財産リストに記載すべき主な項目

エンディングノートに記載する財産リストの項目は、多岐にわたりますが、一般的に以下の内容を網羅しておくことをおすすめします。

1. 金融資産

2. 不動産

3. 貴重品・動産

4. デジタル資産

5. 負債

財産リストの具体的な書き方とポイント

財産リストは、ご家族が迷わずに理解できるよう、明確かつ丁寧に記載することが重要です。

  1. 項目ごとに分類する: 上記の分類を参考に、預貯金、不動産、デジタル資産など、項目ごとにまとめて記載すると分かりやすくなります。
  2. 具体的な情報を記載する: 銀行名、支店名、口座番号、保険会社の連絡先、不動産の所在地など、ご家族が手続きを進める上で必要となる具体的な情報を正確に記載してください。
  3. パスワードの取り扱い: セキュリティの観点から、IDやパスワードを直接エンディングノートに記載することは推奨されません。別途、厳重に管理されたパスワード管理ツールや、信頼できるご家族にのみ伝える方法を検討してください。エンディングノートには「パスワードはどこに保管しているか」といったヒントを記載するに留めるのが賢明です。
  4. 最新の情報に更新する: 財産状況は変動するものです。預貯金の残高や所有資産に変更があった場合は、定期的にエンディングノートの内容を更新し、常に最新の状態を保つように心がけてください。年に一度など、更新時期を決めておくのも良いでしょう。
  5. 保管場所と伝達: エンディングノート自体をどこに保管しているか、信頼できるご家族に伝えておくことが大切です。また、デジタル資産の管理方法など、口頭で説明が必要な部分は、ご家族との対話を通じて伝える機会を設けることも検討してください。

財産リスト作成における注意点

まとめ

エンディングノートに財産リストを作成することは、ご自身の資産を整理し、将来のご家族の負担を軽減し、相続トラブルを未然に防ぐための重要なステップです。正確な情報を丁寧に記載し、定期的に更新することで、ご自身もご家族も安心して未来を迎える準備が整います。終活の第一歩として、まずは財産リストの作成から始めてみてはいかがでしょうか。